僕が北道場を【選んだ】理由 ④
~ダメダメ門下生の入門前の葛藤 ④~
道場生の集合写真と師匠のブログによって、北道場への入門を決めたオレだった
のだが
・・・
オレはノミの心臓だ!
( 3 回 め )
合気道未経験にして既に、石橋を叩いて破壊できる奥義を体得している。
ある理由から、好印象だった集合写真をもう一度見返すと・・・
( ゲッ!オレとしたことが! )
不覚にも初めて写真を見た時は見落としていたのだが、今回オレのスカウターがいかにも怪しい1人の人物を捕捉する。
道着のインナーにブラックをセレクトするそのセンスでひときわ暗黒なオーラを纏い、そして
38口径の弾丸程度なら余裕で弾き返しそうな胸板で、いざという時には盾になるのも厭わないようなふんぞり返った立ち方。
ベジータ並の戦闘力がありそうな左端後列のこの男
こ、この男は!
・・・
よ、用心棒かな?
左端後列というこの位置取りが怪しさを際立たせる。
左端後列というポジションは、裏社会で暗躍するヒットマンのポジションだというのはもはや定説だ。
( オレ調べ )
更に用心深くこの男をズームする。
こ、このモザイクは!
・・・
よ、容疑者かな?
画素数の関係かそれとも自主規制なのか、拡大するとモザイクがかかりいよいよ用心棒、いやもう
『 警察24時!』に出てくる容疑者にしか見えない。
そしてこうなるともう全てがきな臭い。
道着を脱いだ時、インナーのブラックのTシャツの背中には
喧嘩上等! とか
極悪 とか
赤い文字でプリントしてあるに違いないと思えてくるし
写真をズームしても隠れている左手には
拳銃、いや袴姿だから手裏剣か?
手裏剣を隠し持ってて、いざという時には手裏剣を乱舞させる手裏剣の手練のようにも思えてくる。
体験の申し込みをしようと手にしていたスマホをオレはそっと置き、それから1週間、北道場の連絡先(ブログトップページ)とにらみ合いを続けるのであった。
だがこのトップページに一筋の光が・・・
ところで・・・
用心棒をディスったオレの運命やいかに!?
( 冷 や 汗 )
僕が北道場を【選んだ】理由 ③
~ダメダメ門下生の入門前の葛藤 ③~
ネットで見つけた北道場生の集合写真。
そこに山賊が写ってなかったことで、北道場に対する好感度がアップしたオレは、入門へと心が傾いていく
のだが
・・・
オレはノミの心臓だ!
( 2 回 め )
写真程度で入門を決めるほど心臓に毛は生えていない。
更に慎重に調査を進めるべく、北道場のボスである日野師匠の記事を読破する。
記事の内容に感銘を受けたのは以前の記事に書いた通りだが、他にもオレが注目したことがある。
ひとつめは、師匠の毎回訴えたいことをわかりやすく的確に、それでいて簡潔な文章にまとめあげているその能力についてだ。
こういう男は間違いなく仕事ができる。
( オレ調べ )
そして仮に自分の上司だとしたら、部下としてはとても仕事がしやすいだろう。
なぜなら指示も同じように的確で、竹を割ったような性格に違いない。
更に部下がミスを犯したとしても、サッパリとした尾を引かない叱り方をするに違いない。
そしてふたつめは、ボスであるにも関わらず日野師匠が毎回コンスタントに更新を続けていることだ。
自分も以前仕事関係のブログを書いていたのでよくわかるが、このコンスタントに更新というのが実はなかなか難しいものだ。
その姿勢から、自ら率先し背中で語るタイプのリーダー像が浮かび上がる。
つか、これって理想の上司像じゃね?
・・・
うむ!合格だ!
オレ様の師匠と認定しよう!
( いやいやその前に、師匠に対するオレの上から目線な態度がアウトだろ 汗 )
こうして師匠、門下生の先輩方ともに好印象を持ったオレは、北道場への入門の意思をほぼ固めるのだが、ここでノミの心臓、慎重さが逆に災いとなって入門を躊躇うことになる。
最初に好印象をもった集合写真をもう一度見返してしまったのだ。
そこには、なんと!
用心棒が・・・
余談になるが、オレのようにダラダラとなに言ってっかわかんねーブログを書くヤツを上司にもたない方がいい。
きっと説教とかもダラダラネチネチ言うと思うんだよね、いやいやマジで
北道場にはSONYのAIBOより優秀なコンピューター制御された改造人間が存在する
~ダメダメ門下生の初心者の視点 ⑤~
僕を北道場へ導いてくれた北道場ブログ。
このブログを語る上で忘れてはならないのが、ブログの管理人でもある岡弍段の存在だ。
ブログのカテゴリーの中の100にも上る技の解説や研究、動画の投稿などは岡弍段の記事だ。
常に合気道を科学的に分析、研究し、その理論に裏打ちされた技はただただ尊敬という言葉しかなく、普段の稽古でもよく助言をいただくがいつも勉強になることばかりだ。
そんな岡弍段の、技の解説や研究ではない普段の稽古についての過去の記事を読ませていただいた。
日頃から合気道をサイエンスし、更に出稽古にまで来られる稽古熱心な岡弍段は、今の僕にとっては雲の上の存在であるが、その雲の上の岡弍段もほんの数年前は
今の僕と同じように技の難しさに悩み、思うようにできずに試行錯誤を繰り返していた過去があったということ。
今の僕と同じように袴に憧れ、初段の合否が出てない状況にも関わらず、初段の審査の日に喜び勇んで袴を買いに行ったことなど(笑)
岡弍段の過去の記事に 少しホッとする自分もいた。
彼も人なり、我も人なり・・・
岡弍段はカラダの半分くらいはサイボーグなんじゃないかと疑ってたが、どうやら同じ人間だったようだ。
僕が北道場を【選んだ】理由 ②
~ダメダメ門下生の入門前の葛藤 ②~番外編
『 北道場で習いたい! 』
僕が強くそう思い始めたのは北道場ブログを読んでからなのですが、道場を探しているという状況や気持ちの中で、北道場で習いたいと思うようになった記事、特に深く感銘を受けた記事を紹介させていただきます。
本当は3つくらいの記事を紹介して、そのあとに『 僕が北道場を【選んだ】理由 』の続きを書こうと思っていましたが、記事を選択する中で選びに選び抜いても、もうこれ以上どれも外せないという記事が11あったことと、この深く感銘を受けた記事と僕のある意味ふざけていると誤解を受けかねない記事を併記するのは、不作法極まりないとの思いから今回は自重します。
勿論他にも感銘を受ける記事が沢山ありますし、読まれる方のその時々の状況や心理状態によって記事への受け止め方は違ってくるとは思いますが、入門した今読み返してみても、どれもとてもいい記事ですので読んでみて下さい。
僕が北道場で習いたい、この人に師事したいと入門前に思った記事です。
1、壊れない焼物
2、相和す精神
3、燕雀、鴻鵠の志を解さず
4、人生に感謝を
5、未知との遭遇/合気道
6、肩引き・傘かしげ
7、ある人生訓
8、師との出合い
9、与える
10、蹴り
11、合気の技
つづく
なにぶんシャイな性格ゆえ(いやいや、マジで)こういった真面目に書く記事はどうにも苦手です・・・
僕が北道場を【選んだ】理由 ①
合気道という未知の大陸
そこをこれから目指そうとする者達が、不安なく出航できるようなそんな灯台に
オレはなろう。
まだ見ぬ未来の門下生達に捧ぐ。
先輩として、少しでも北道場という港へ導ける道しるべとなれるように・・・
っても、まあ
・・・
オレが道しるべになったら、座礁する確率 高いんだけれども・・・
( 最悪のケースで沈没 笑 )
~ダメダメ門下生の入門前の葛藤 ①~
北道場を【 選んだ 】と言うといささか高慢だが、選んだという言葉がピッタリなので敢えて使う。
なぜなら合気道を始めてみようと思ってから約1ヶ月もの時間をかけて、広島中の道場をくまなく調査
そして北道場に決めたのだから・・・
オレはノミの心臓だ。
そのノミがよりによって武道、それも世間ではあまり馴染みのない合気道なんぞに手を出そうというのだから心臓は停止寸前だ。
オレが武道と聞いてまず思い浮かぶのが、崇高な精神性(これはまだいいとして)と
サイヤ人のような高い戦闘力だ。
となると
山賊や用心棒のような荒くれ者ばかりで
「あ、あのぉ~(汗)も、もしかして、脛に傷って持ってますかね?」
と、うっかり聞いてしまいそうになるようなヤツらばかりなんじゃね?
とか
新人の特訓と称した鬼のようなしごきで、胸に七つの傷とかできるんじゃね?
とか
正月からマイナスの気温の中、褌一丁になって滝行とかさせられるんじゃね?
とか…
そしてなにより、いちばんの不安は
武道経験ゼロのノミがたった一匹で、すでに出来上がっているコミュニティ
そう【完全アウェイ】の中に飛び込もうとしていること。
このハードルは意外と高い。
なので門下生の先輩方や師匠の人とナリを調査すべく、ネットで片っ端から広島の道場を検索しまくったのだ。
ノミにとってネットは必須だ。
門を叩くことなく、山賊や用心棒と話すこともなく事前に情報収集できるのだから。
そして見つけたのが北道場ブログと、北道場生の集合写真だ。
コレ
↓↓↓
( んっ? 山賊いなくね? )
こういった写真1枚で、ハードルは一気に低くなるものだ。
だがこの1枚の写真が、最後の最後でオレの入門を1週間遅らせることになるとは
今はまだ知る由もない。
気のいいおっちゃんが、ある日突然スーパーサイヤ人に変身したら ~ 前編 ~
あぁ・・・
昨日まで身近な存在だった人の背中が、遥か彼方へ霞んで見える(涙)
~ダメダメ門下生の初心者の視点 ④~
オレと同じ種族( 白帯 )だった先輩の村中さん。
先月【 初段 】の審査に 見事合格!
次の稽古で、晴れて袴姿になってやってきた。
注)合気道は初段になるまでは白帯で、初段になると黒帯、そして袴の着用が許される。
普段は小学生のガキンチョ門下生からも「 ムラさん 」と呼ばれるほどの気さくで気のいいおっちゃんだ。
そんな感じなので、オレと同じ種族( 白帯 )だったということも相まって、親しみやすい先輩であり良き助言者でもあってくれたのだが、袴姿のムラさんはなにか昨日までとは全然違う雰囲気で、眩しく輝きとても凛々しく見える。
うーむ
・・・
馬子にも衣装
心の中で毒を吐く。
そして凛々しいだけでなく、背筋は天に向かって真っ直ぐに伸び、その立ち振る舞いやたたずまいといったものは威風堂々として、風格はもはやなにかの巨匠の域だ。
うーむ
・・・
猫背矯正ベルト仕込んでんじゃね?
更に心の中で毒を吐く。
( あぁ、妬ましい・・・笑 )
そんな凛々しい袴姿のムラさんを見ていると、オレも早く初段になって袴を身に纏いたいと心に誓うのだが
が
・・・
オレにはまず合気( 愛気 )の精神を養う修行というものが必要なようだ。
妬まぬよう、嫉まぬよう・・・
村中さん、おめでとうございます!
更なる飛躍を願っています。
( 棒 読 み )
サービス業やってっから相手に合わせるのは得意な方だけど【気】は合わせられねーよ by オレ
~ダメダメ門下生の初心者の視点 ③~
投げ技の稽古を繰り返していると、たまに相手の気と自分の気が
『 ピタッと噛み合った! 』
と感じる時がある。
そんな時の技の斬れ味は抜群に鋭い。
筋力によるチカラなど必要としない。
気を合わせることができれば相手は為す術もなく豪快に、そして華麗に投げ飛ばされていく。
気を合わせる武道
これこそがまさに合気道なのだ。
こ、これだ! ついに!
オレは合気道の極意を極めた!
我、ここに覚醒す!
天才合気道家、北道場に降臨!
っても、まあ
・・・
投げ飛ばす方じゃなくて
投げ飛ばされる方 なんだけれども・・・
( 投げ飛ばす方で覚醒しなきゃ意味がない )
つまり、オレが気を合わせたんじゃなく、投げ技をかける先輩がオレの気に合わせたということであって、やっぱ先輩スゲーなという話。
あぁ、師匠・・・
気を合わせるってなんですか?
そもそも【気】ってなんですか?
「 まあ真面目に15年くらい稽古を続けりゃ、合気道というものが少しだけわかるようになるわい、少しだけのぉ。わっはっは! 」
日野師匠 談
じゅ、15年・・・
す、少しだけ・・・
オレはとんでもねー武道に片足突っ込んでしまったのかもしれない。
天才合気道家への道のりは暗夜行路だ。