気のいいおっちゃんが、ある日突然スーパーサイヤ人に変身したら ~ 前編 ~

 

あぁ・・・

昨日まで身近な存在だった人の背中が、遥か彼方へ霞んで見える(涙)

 

 ~ダメダメ門下生の初心者の視点 ④~

 

 オレと同じ種族( 白帯 )だった先輩の村中さん。

先月【 初段 】の審査に 見事合格!

次の稽古で、晴れて袴姿になってやってきた。

 

注)合気道は初段になるまでは白帯で、初段になると黒帯、そして袴の着用が許される。

 

 普段は小学生のガキンチョ門下生からも「 ムラさん 」と呼ばれるほどの気さくで気のいいおっちゃんだ。

 そんな感じなので、オレと同じ種族( 白帯 )だったということも相まって、親しみやすい先輩であり良き助言者でもあってくれたのだが、袴姿のムラさんはなにか昨日までとは全然違う雰囲気で、眩しく輝きとても凛々しく見える。

 

 

うーむ

 

  

 

 

・・・

 

  

 

 

馬子にも衣装

 

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心の中で毒を吐く。

 

そして凛々しいだけでなく、背筋は天に向かって真っ直ぐに伸び、その立ち振る舞いやたたずまいといったものは威風堂々として、風格はもはやなにかの巨匠の域だ。

 

 

うーむ

 

  

 

 

・・・

 

  

 

 

猫背矯正ベルト仕込んでんじゃね?

 

 更に心の中で毒を吐く。 

 

( あぁ、妬ましい・・・笑 ) 

 

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そんな凛々しい袴姿のムラさんを見ていると、オレも早く初段になって袴を身に纏いたいと心に誓うのだが

 

 

  

 

 

・・・

  

 

 

 

オレにはまず合気( 愛気 )の精神を養う修行というものが必要なようだ。

 妬まぬよう、嫉まぬよう・・・

 

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村中さん、おめでとうございます!

更なる飛躍を願っています。

( 棒 読 み )

 

サービス業やってっから相手に合わせるのは得意な方だけど【気】は合わせられねーよ by オレ

 

~ダメダメ門下生の初心者の視点 ③~

 

投げ技の稽古を繰り返していると、たまに相手の気と自分の気が

『 ピタッと噛み合った! 』

と感じる時がある。

 

そんな時の技の斬れ味は抜群に鋭い。

筋力によるチカラなど必要としない。

 

気を合わせることができれば相手は為す術もなく豪快に、そして華麗に投げ飛ばされていく。

 

気を合わせる武道

これこそがまさに合気道なのだ。

 

 

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こ、これだ! ついに!

  

 

 

オレは合気道の極意を極めた!

 

我、ここに覚醒す!

 

天才合気道家、北道場に降臨!

 

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っても、まあ

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

投げ飛ばす方じゃなくて

投げ飛ばされる方 なんだけれども・・・

 

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 ( 投げ飛ばす方で覚醒しなきゃ意味がない )

 

つまり、オレが気を合わせたんじゃなく、投げ技をかける先輩がオレの気に合わせたということであって、やっぱ先輩スゲーなという話。

 

 

あぁ、師匠・・・

気を合わせるってなんですか?

そもそも【気】ってなんですか?

 

 

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「 まあ真面目に15年くらい稽古を続けりゃ、合気道というものが少しだけわかるようになるわい、少しだけのぉ。わっはっは! 」

日野師匠 談

 

 

 

じゅ、15年・・・

す、少しだけ・・・

 

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 オレはとんでもねー武道に片足突っ込んでしまったのかもしれない。

天才合気道家への道のりは暗夜行路だ。

 

キミは右手で書いた文字を左手でも寸分たがわぬように綺麗に書くことができるか? オレはできん!

 

~ダメダメ門下生の初心者の視点 ②~

 

稽古を重ねるごとに思う。

『難しい』『上達しない』と・・・

 

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先日の稽古で、合気道は何故こんなにも難しく上達しないのかについて、あるひとつのことに気がついた。

 

僕はこれまでスポーツは、テニス、野球をそれぞれ15年くらいやってきた。

テニスはサーブ&ボレー、スマッシュ、フォアハンド、バックハンドなど、いずれも右手にラケットを持ち相手コートにボールを打ち返す。

野球も右投げ右打ちだ。

 

当たり前のことだが、これは僕が右利きだからだ。

しかし、合気道にはこの右利き、左利きという概念がない。

 

左半身で構えて(左足が前、右足が後ろの基本姿勢)ひとつの投げ技をかけるとする。

その同じ技を今度は右半身で構えて、左半身の時と左右対称にまるで鏡に写したかのように寸分たがわぬようにかけないといけないのだ。

 

これは、右利きのテニス選手に左手でラケットを持って試合しろというようなものだ。

テニス歴15年のキャリアがある僕でも、左手でテニスをしたら、小学生相手でも絶対に勝てない。

そもそも打てるはずがない。

 

右利きの人間に、右手で書いた文字を左手でも寸分たがわぬように綺麗に書きなさい、という武道が合気道なのだ。

 

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注)あくまでも初心者の稚拙で勝手な解釈です。

そして、合気道の難しさのほんの一部分でしかありません。

 

 

 稽古が終わり、この世紀の大発見を自信タップリに

合気道は右利きの人間に、いきなり左利き、いや、両利きになれ!と言うようなもので、だから難しいんですね!」

と言うと、道着を脱ぎながらの

橋本四段 「えっ!今ごろ気がついたん?」 

 

「今ごろ気がついたん?」

 

「今ごろ気がついたん?」

 
「今ごろ気がついたん?」

  

 

 

 

 ・・・

 

  

 

 

 ガーーーーーーーーーーーン!

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 橋本先輩、今の言葉・・・

 

今日投げられたどの投げ技よりもダメージ受けたんですけど!

なんなら心の関節、完全にイッちゃったんですけど!

 

 

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どうやら合気道の高段位ともなると

精神を破壊する技も会得しているようだ。

 

 

恐るべし合気道・・・

 

 

合気道初心者の稽古は、まだまだ果てしなく続く・・・

 

稽古生 募集!

 

~ダメダメ門下生の初心者の視点 ①~

 

気がつけば合気道を始めて1年以上経過した。

と言っても、都合で稽古をよくサボるダメダメ門下生だ。

 

( なのでまだ5級 )

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注)合気道は5級からです。

 

 が、合気道の楽しさ、素晴らしさ、難しさ、奥深さを知るにつれ、今では最低でも3段になるまでは、忙しくても挫けそうになっても辞めずに続けていこうと心に決めている。

 

 これはひとえに

入門した北道場の人に恵まれた

からであると思う。

 

 武道経験もなく、不器用で物覚えも悪い。

その上 よくサボる!

 

 

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そんなどうしようもないダメダメ門下生の自分に、先輩方は自分の稽古時間を割いて親切に丁寧に懸命に教えてくれる。

 先輩方ももちろん、自分の稽古、鍛練のために来ているのにも関わらず。

 なので、ダメダメ門下生の自分でも頑張っていけているし、早く上達してなんとか恩に報いなければと思う。

 もちろん自分が上達したら、自分も先輩方に与えてもらったようにしっかりと後輩の上達のお手伝いもしなければとも思う。

 

 これから合気道を始めてみたいと思ってる方!

北道場の先輩方はみんな本当にいい人ばかりです。

なので安心して見学、体験に来てください。

 そして共に稽古に励む仲間が増えたら嬉しい限りです。

 

 

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これだけヨイショしとけば次の稽古

 

 

 

 

 ・・・

 

 

 

 

少しは手加減してくれるんじゃね?

 

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勝敗は戦う前に決している

by 孫子